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2007年10月31日

数日前、後輩の試合があった

うちのジムの後輩の試合が、数日前にあった。
俺は基本的には時間を自由に使えるので
いつもうちの選手が試合をするときには見に行くのだが
今回は、俺のほかにも、うちのジムから応援行く人が多かった。

試合は平日だったのでなかなかチケットは売りさばけなかったようだが
それでもみんな仕事を休んで後輩の応援に行った。


場所はボクサーの聖地、後楽園ホール。
後輩の試合以外にも、なかなか良いカードが揃ってたので
ある意味幸運であった。



あと、俺の知り合いのYさんも試合をするようだ。
Yさんはフェザー級の選手で、3Rまでなら
日本王者クラスとも戦えるとまで言われている逸材だ。
ただ、3R以降はガス欠で、いつも逆転されるらしい。

俺も後輩も、このYさんとスパーをさせてもらってる。
Yさんは、身長は高くは無いが
相手のパンチに対する反応速度が恐ろしいほど速く
パンチ力はフェザー級とは思えないほどの威力がある。
トリッキーなタイプのパンチャーだ。




・・・・・



・・・俺の試合じゃないし、あんまり詳しく書くのもアレなので
結果だけ書いちゃうと

二人とも見事勝利!!


いやぁ・・・のどが痛かった。
応援しすぎでつぶれるかと思ったよ。

後輩は文句なしの判定勝ち。
敵地だったので、ジャッジが一人相手について
2対1の判定ではあったけど
文句なしの判定勝ちだ。
下手したら、負けや引き分けにされるのかと思ってひやひやしたよ。
あの内容じゃさすがにどうしようもなかったのだろう。
一人目のジャッジがあっち側にいってとき、会場がどよどよしてたし。
・・・ともかく、勝ってよかった。


Yさんはダウンを奪っての判定勝ち。
Yさんは途中でやっぱりガス欠してたけど
なんとか気合で最後は耐えてた。
序盤と最終Rはとってたし、ダウンもあったので
Yさんの勝ちはまぁ間違いないが、ハラハラした試合だった。

後で聞くと、Yさんは途中で右拳を怪我してたらしい。
今回は1Rから飛ばしてなかったのに、なんでこんなに早く
スタミナ切れてるのかと思ったら、そういうことだったのか・・・

それとは別に、疲れてたのもあると思うけどw
最初に飛ばしてたら、最後まではもたなかったかもしれない。



自分の試合じゃない時に後楽園に行くのは久しぶりだったが
やっぱり後楽園の雰囲気はいい。
おれも、また試合がしたくなったよ・・・・


・・・今日も、練習がんばろう。



続き。
ハイストン覚醒!!
ロヴィンはいったいどうなってしまうのか!?

・・・・次回を待て!!






2007年10月28日

つづき

本当はこっちが先。




気分がノってるときは、漫画がどんどん進む。
1週間この調子ならいいのだが・・・







2007年10月26日分

茶番だあぁぁぁーーーーーーーーーっ!!





ハイストォォオオオオオン!!



・・・え?
話がつながってないって?
それはね、これが、もう1ページ先の話だからだよ。






2007年10月22.23.24日分

サタデーナイトフィーバー


土曜日、またクレイジーハヤトと飲みに行った。
こいつは、俺の友人である。
(過去の日記参照)
そのハヤトと、今日もまた飲みに出かけた・・・


・・・のだが。
この日の本当の目的は、飲みに行くことではなかった。
俺たちの本当の目的。
それは、夜の街。
歓楽街だ。


数日前・・・
・・・俺は、爪を丁寧に磨いでいた。
尖った部分。
ささくれ。
そういうものを、全て削り、そして磨いた。

女はまず爪を見る。
伸びすぎてると、痛いからだ。
不潔なのはもってのほか。

そういう意味もあり、俺は丹念に爪を整えた。



エビオス、亜鉛、マカ、ビタミンC、クエン酸、その他
そういうモノでドーピングもした。





今日のために。
この日のために、コンディションを合わせてきたのだ。








ハヤトは、酒を飲んでいた。
まるで、今日の目的を見失っているかのように。

「わずかな酒だ・・・気にするな」

そう、ハヤトは言う。
・・・しかし。
ビールジョッキ(中)を3杯、(大)を1杯。
これから一戦するには、明らかに飲みすぎではないのか?

「こうでもしないとな・・・」



数十人。
ハヤトが抱いた女の数だ。
店の女と、素人の女。
それらを全て合わせた数ではあるが。

・・・何故、ハヤトは酒を飲んで店に行くのか。
それがいったい、何を意味するのか。



「おれは・・・」
ハヤトが、ぽつりとつぶやいた。

「なんだ」
俺が言う。

「おれは、女には、恨みも、なにもない」

「・・・おれだってそうさ」


ハヤトの言いたいことは、少しだが、俺にもわかる。


ハヤトのサム(愚息)の形状は、まるでランスのようだ。
細く、長い。
深く突けば、女に痛がられる。
それは、店の女でも同じらしい。

ハヤトは、そういうものに、少なからず罪悪感を抱いてしまう。
すると、起つものも起たなくなってしまうのだ。
そういう罪悪感。
そういうものに打ち勝つため、ハヤトは酒を飲む。
酒で、罪悪感を薄めるのだ。


しかし。
そんなハヤトが、なぜ数十人の女と関係を持つことができたのか?

それは、奴の特技のおかげだ。

自身の舌で、相手の女性の恥部を舐めまわす技。
・・・そう。


クンニリングスだ。


このクンニの技術で、ハヤトは幾多の女を虜にしてきたのだ。


それと、ハヤトは女への話術にも長けている。
その気にさせるのがうまい。
こいつを見ていると、男は顔だけでなく
その他、むしろコミュニケーションのほうが大事なのではないかと。

・・・いや、別にハヤトの顔が悪いといいたいわけではない。
なにせ、俺のほうがはるかに不細工なのだから。
そういうことではなく。
・・・ハヤトよりイケメンは結構いたのだ。
それでもこいつは、そいつらよりモテていたのではないかと思う。

その状況を見て、おれはそのように思っただけだ。


ちなみに俺は、奴のクンニの技術のことを


(ペティグリー)または(チュッパチャップス)

と呼んでいる。
女を舐めることで、自身のマイナス部分を帳消しにし
さらにそれを補って、あまりある快楽を女にもたらすのだ。
それが奴のペティグリーである。


・・・話がそれたが。

ハヤトが、素面では店に行きづらい理由。

それは、おそらくはこういうことだろう。

酒を飲む。
するとやはり、幾分ではあるが、愚息の起ちは弱くなる。
そして、奴の罪悪感も薄れる。
そういう意味が、少なからずある。

気分も良くなる。
あまりに酔いすぎると、店にも迷惑だが
奴はそういう性格ではない。
むしろ、常に相手を気づかってしまうタイプだ。



だからこそ、わざわざ起ちを弱くしてまで
酒を飲むというリスクを背負っているのだろうと俺は思う。


「おまえは、どうなんだ」
ハヤトが訊く。

「何がだ」
俺は、聞き返す。

「おまえは、女を、モノか何かと勘違いしちゃあいないか」

ハヤトが言った。
俺を睨んでいる。
充血した眼だ。
その眼が、俺を睨んでいる。

「・・・・」

俺は、何も言えなかった。

ハヤトは、女を乱暴に扱うだの
女を、自分の思い通りに扱うだの
そういう表面的な意味で、おれにそう言ったのではないのだろう。

百戦錬磨のハヤトが言った台詞だ。
何かしらの意味が含まれているのかもしれない。
だから俺は、何も言えなかったのだ。


俺は、黙って酒を飲む。
ただのビールだ。
ジョッキの大を、2杯ほど。
「・・・いい飲みっぷりだな」
「ふふん」

さっきの会話は無かったかの様に
俺もハヤトも酒を飲んだ。
わざわざぶり返す気も無い。

楽しく酒を飲み、そのノリで店に行く。
今日は、そういう日でいい。
そういう考えに変わった。




・・・・・


店を出る。
時間は、まだそれほど遅くはない。
この時期にしては、暖かかった。


それは、気温だけの問題ではないのかもしれない。
・・・体が火照っている。

酒のせいだ。
生(大)を3杯。
結局、その量のビールを飲んだ。

ならば、ハヤトはどうか。
奴は、俺よりはるかに多い量の酒を飲んでいる。
あの時点から、2杯ほど多くビールを飲んだ。
しかし、足取りはふらついてはいない。
こいつにとってあの程度の酒は
たいしたことが無いのかもしれない。


裏町。
そう呼んでいる。
飲み街の裏とおりに、それはある。

ネオンの輝き。
見る人が見れば、それはナオンの輝きだろう。
ようするに、そういうことをするお店の数々だ。



今日はこの前よりもやっている店が多かった。
呼び込みの人も多い。


「ねぇねぇ、お兄さん」

一人の中年の男が話しかけてきた。

「ちょっと、遊んでいかない?」

俺は行こうとしたが、ハヤトが立ち止まった。
男はハヤトがノリ気になったのがわかったのか

「こういう子たちがいるんだけどさ」
そう言って奴に数枚の写真・・・カタログのようなものを見せていた。
俺の位置からは見えない。

「・・・どこまであるんですか」
ハヤトが聴く。

「1万円で、最後までできるよ」


・・・1万円。

風俗の相場を知っているものなら、この値段の意味がわかるだろう。
ソープの場合、入浴料がだいたい10000円前後。
総額は25000円〜35000円ぐらいになることが多い。
格安店と言われている店でも、結局は2万円ぐらいになる。



つまり。
その店は、まともなソープ等ではないということだ。

(・・・ポン引きではないのか?)

ポン引きとは、盛り場で親しげに声をかけてくる怪しい人物のことである。
そのまま店につれられ、大勢に金を搾り取られる。
つまりは、ぼったくりである。

最初、俺はそれを警戒して
あの男に対して無視を決めこもうとしたのだが
ハヤトがあっさりそれに乗ってしまったのだ。

「・・・少し、ほかのところも見てきます」
ハヤトはそう言って、俺のほうに戻ってきた。




・・・・



しばらく歩く。

「・・・どういうことだ」
「何がだ」

俺がいぶかしげに聞くと
ハヤトはあっさりと聞き返してきた。

「あれは、ポン引きという奴ではないのか」
心配にもなる。
今日はあまり大金は持っていないが
それでも、キャッシュカードや免許証は持っているのだ。


「安心しろ。このあたりには、俺は詳しいんだ」


・・・たしかに。
百戦錬磨のハヤトがそう言うのならば。



実は、ハヤトと一緒にこういう店に行くのは初めてなのだ。
このあたりの店のことも、本当は俺はあまり知らない。
もともと、奴が安い店を知っているというので
今日のことも決まったようなものだ。
どちらにしろ、俺は奴に任せるしかない。


もしかしたら。


さっきのところにも、安くてすむ理由があるのかもしれない。

ソープのような、マットプレイの場所も無く
時間も短く、ただ単に行為を行うだけなら。
・・・1万円は可能なのかもしれない。




「・・・パツ屋だ」


歩きながら、ハヤトがぼそりとつぶやく。
「パツ屋?」
「ああ。おれはそう、呼んでいる」


どうやら、さっきの店・・・いや、この辺りの店を指して言う言葉らしかった。
そういえば、明らかにソープとわかるような店はここには無い。


「・・・どういうことだ?」
俺はハヤトに訊いた。





「パツ屋だ」

「パツ屋ってなんだ」

「パツ屋はパツ屋だ。パツ屋なんだ」

「だから、そのパツ屋ってのは何なんだ」

「女とヤれる店だ」

「ソープではないのか」

「そうだ」

「何が違うというのだ」

「安い金で、女とヤル。ただ、それだけの店だ」



「それは・・・」


そこまで聞いて、俺は躊躇う。
・・・いいのだろうか?
これを訊いてしまっても。



「・・・違法ではないのか?」


「知らん」

ハヤトはむっつりと答える。


「知らんて何だ」

「そんなこと、おれは知らん」
強い口調で、ハヤトは言った。



「もし違法だったからといって、それがどうだというんだ」
ハヤトの言葉に対し、俺はこう答えた。

「・・・もし違法なら、おれは降りる」

「待て」

「待たぬ」

「待て!マジカナっ!」
ハヤトが声をあげた。

「おまえ、女とヤりたくはないのか。
本当に、ヤりたくは無いのか?
たった1万で女が抱けるのだぞ」


俺は答える。

「だったら、安全に女を抱けばいい」

わざわざ違法の危険性のある場所で女を抱く必要も無い。
少し金はかかろうと、ソープに行くほうがマシではないのか。



「安全のために女を抱くのではない」

「安全は必要だ」


言われたハヤトは、もどかしげに身をよじり、泣きそうな顔になった。

「・・・いいか、マジカナ。逮捕は結果だ。
 店に行き、逮捕されるとかされないとか、それはただの結果だ。
 捕まったとか、捕まらなかっただとか、何十回も店に行って捕まらなかっただの
 たまたまその場に抜き打ち調査が入っただの
 そういう結果のために店に行って、女を抱くわけじゃない」



「おまえの言うことはわからん」

「わかれ、マジカナ」

「わからん」

「ばか」

「おまえこそばかだ。店で捕まって、それでおまえは幸福か」

「・・・・・」



ハヤトは少し、何かを考え、うつむいているように見える。



「マジカナ・・・おれは、ゴミだよ。
 ゴミ以下の人間だ。女をヤっていなけりゃな。
 おれは、おれがどう生きたらいいのかなんて、まるでわからないがな、
 女とヤるクレイジーハヤトのことならわかる。」


「何がわかる」
俺は、ハヤトに訊く。


「いいか、おれは、女とヤるからおれなんだ。
 何があったっていい。幸福なときも、不幸なときも。
 いつだっておれは、女とヤるからおれなんだ。
 女とヤっているから、おれはクレイジーハヤトなんだ。
 女に乗らないハヤトはただのゴミだ」


そういう、わけのわからない会話をしたあげくに
ハヤトの熱気のようなものに押されて、おれは
店に行く決心をしたのである。



「行こう」
「行こう」

そういうことに、なった。







・・・・・・・





・・・2時間後。




俺たちは、また、さっきの店で飲んでいた。

一つ目の酒が、飲み終えたところである。
店員にバドワイザーを頼む。
ハヤトはもうすでにビールを2杯飲んでいる。





「・・・やはり」
ぼそりと、ハヤトが言った。

「やはりマジカナ・・・おまえは、モノが違う」

「・・・・・」
俺は黙って、ハヤトの言う事を聴いている。


「おれはな、どうしても、相手のことを気遣ってしまうんだよ」
「・・・・・」
「それがたとえ、店の女だとしてもな」
3杯目のビールを、ハヤトは飲んでいる。


「いや、むしろ、店の女ほどと言うべきかな・・・
素人ならば、時間を気にせずに出来るのだが
・・・プロの場合はそうはいかない」

「・・・・」
おれは、黙って飲んでいる。
飲みながら、ハヤトの言う事を聴いている。


「相手も仕事だという事を意識してしまうとな
申し訳ない気持ちというか、そういうものが
前面に押し出てしまうんだ。だからおれは、早く
より早く終わらせようと思ってしまうんだよ」

ハヤトはそういうと、自嘲気味に笑った。

「女とヤりたいから店に行くくせに
行ったら行ったで、思い切り楽しめないときてる。
・・・矛盾してるのさ。本当は、素人の女と
時間をかけてヤりまくりたいんだがね」

「・・・・・」


女の立場からしてみれば、ハヤトは最低な男だ。

彼女が居るときでも、当然のように浮気をする。
風俗にも行く。
そういう男だ。


しかし、そんな男がモテる理由。
ハヤトがモテる理由。
そういうものも、少なからずわかる。

こいつは、なんだかんだで女のことを考えている。
浮気癖はあるが、基本的には女の立場になって
ものを考えることが出来ると、そう俺は思っている。
女がして欲しい事、そういうものを
本能的に感じ取っているのではないだろうか?

そして、その通りに行動する。
・・・女がハヤトに夢中になる理由もわかる。
当然女は、ハヤトに、自分の他にも女がいることなど知るわけも無いが。


そして、ハヤトがぽつりとつぶやく。

「おまえは、女をモノとして見ているんだよ」
「なに!?」

俺は声を荒げた。

「聞け。別に、おまえを蔑んでいるわけではない。
むしろ、尊敬・・・・リスペクトしているのさ」

ハヤトは俺をなだめる様に言う。


「さっきも言ったとうり、俺は、店の女とヤるときに
色々と考えてしまうのさ。意味も無いことをな。
・・・しかし、お前は違う」


ハヤトは、おそらくさっきの店での出来事を言っているのだろう。

俺は55分、1万五千円コース。
奴は35分、1万円コース。
そのようなコースを選んだ。

そして・・・


「おれはな、マジカナ。1時間やそこらで
仕事と割り切った女と数回やるなんて事は
とてもではないが無理だ・・・無理なんだよ」

ハヤトは、ビールを一口飲み、こう続けた。

「おれと違って、お前は割り切って楽しめている。
そこを、素直におれは、リスペクトしてるのさ」




「ハヤト・・・」

俺は、手元のビールジョッキを見ながら、独り言のようにつぶやいた。

「嬉しいよ・・・」

無骨な、愛の告白をするように、俺は言った。

「・・・俺も、あんたには一目おいているのさ」

ハヤトは驚く。
「本当か?」
「ああ」



・・・本当だ。

俺は、別に、女の事に限らず
クレイジーハヤトという男に一目置いている。

今迄、わざわざ口に出したことは無かった。
今日が初めてだ。
・・・酒が。
今飲んでいるこの酒が。
俺の口を、軽くしたのだろうか。


「・・・照れるな」
「ふふん」

気分が良かった。
お互いを称え、認め合う。
それだけのことだが・・・

・・・気分が良かった。



「マジカナ、いいところを知っている。そこで飲み直そう」

そう言うと、ハヤトは俺の肩をたたき、席を立った。
俺も立ちあがる。
会計をすませ、外に出る。



夜の街を歩く。
寒くは無い。
体温が上がっているのがわかる。
店の女にも言われた。
そのときよりも、俺の体温は上がっているだろう。

足取りが、わずかにふらつく。
しかし、気分は良い。
ハヤトと街を歩きながら、俺は考える。



デザイン系の専門学校で、はじめて出来た友人・・・
それが、クレイジーハヤトであった。

俺たちは気が合った。
絵のことに関しても、女の事に関しても。


もしかしたら・・・

このクレイジーハヤトこそが、この日本でだだひとり
この俺の考え、想い、それを理解できる男なのかもしれない。

俺達は、同類なのだ。

趣味も違えば、生きてきた環境も違うこの男に対して
そういう直感めいたものを、俺は感じていた。
それは、もしかしたら、錯覚であるかもしれない。
この男は、こうあってほしいという、俺の錯覚なのかもしれない。

それでもいい。
現にこうして、俺達は今も二人でつるんでいる。
こいつとは、いつまでもこうした関係でいられたら・・・
そう、前を歩く男の背を見ながら、俺は思う。



風の中を、歩いている。








二人の雄が、歩いている。













この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体とは一切関係ありません。













2007年10月20日

俺のヨーコ



・・・どうだ。

これが、今、俺の持っている力。
その全てを注いで描いたヨーコだ。


俺は、ヨーコが好きだったのだ。
あの扱われ方に不満を持って、今まで描いてこなかったが
やはり自分に嘘はつけなかったということか・・・

アンチスパイラル編のヨーコは、とてもいい女に成長してたよ。
だから、描きたくなる。
また俺は、ヨーコを描きたくなったのだ。







・・・話は変わるが


ビューティフル塊魂を買った。

最初は買う気なかったんだけど
アイマスオールスターズの歌が入ってるっていうからさぁ・・・
アイマスだけのために箱を買った俺としちゃあ
この作品ははずせないってことさね。



まぁ、別にそれだけで買うわけじゃないけどさ。
塊魂はいままで全部やってきたから。

・・・箱で塊魂はマジやばい。

箱版は、ロードがないんだよ。
そのままいくらでもでかくなるんだ。
しかも、スケールが半端ねぇ。
毎日血反吐吐くまで塊転がしてるんだ。


・・・地球だって転がせるんだよ、王子は。







2007年10月18日

上半身完成




ヨーコ。

こいつとはいずれ、ケリをつけねばならぬと思っていた。

3話以来、俺はヨーコの絵を描かなかった。
本来ヒロインである立場のこいつは、その本来の立場にならず
結局宝のもちぐされで終わってしまった・・・

ヨ−コは、スタッフにあまり愛されていなかったように思えてならない。
・・・少なくとも、正しい愛され方じゃなかった。

グレンラガンスタッフは、初期のヨーコ人気を予測していなかったのだろう。
主人公のシモンには惚れず
その兄貴分のカミナに惚れたが、カミナは死に。
ヒロインの座は、途中から出てきたニアに奪われてしまう。
孤高の女戦士というのならそれでもよかったのだが
そうでもなく、非常に中途半端なポジションのまま終わってしまった。


不満がある。
その不満が、俺の中に何かをつけた。
炎のようなものだ。
そのようなものを、俺につけたのかもしれない。


このままヨーコを描かないまま、
グレンラガンという作品から離れるわけにはいかない。

・・・だから描く。
俺は、ヨーコを描く。





2007年10月17日

じわじわ描いてるから




トリアーエズ、こういうタッチで。
完成するときは普通に塗るけど
とりあえずね。

・・・線画のほうが、ヨーコっぽさが出てる気もするけど
そのまま色を塗るという技術は俺にはない。
無駄に見える線でも、あるとないとではまったく印象が変わってしまう。
・・・難しいところだ。






2007年10月16日

かきかき



・・・完成まで、しばし待て!!





2007年10月14日

マン○更新




ロヴィンの心境が明らかに・・・
・・・次回を待て!!


ここ2,3日亀田のことばっか書いてて
全然絵とか描かなかったわ。
今日からまたがんばる。



どっちかってーと、俺は輪島さんの意見に近いかな。
なんだかんだで核心突いてる意見だと思う。

・・・っていうか、内藤しゃべりうまいw


あと、一昨日言ったゲイナーVSノーウッドの試合。



反則のオンパレード。
次男の反則がかわいく見える。
最後のタマキン二発は無理だってw

ただ、こっちは反則以外は普通に面白い試合だった。
殴りあうわけだし、お互いにエキサイトしちゃうこともあるからね。
だからこそ、レフリーの腕が重要になってくる。






2007年10月13日

勝つための反則

亀田の悪評がどんどん酷くなる。
次男大毅が反則をしたのは周知の事実だが
どうやら11R開始前のインターバルに
父史郎が急所への攻撃、長男興毅が肘を目に入れろなどの
反則をうながしたという映像が流れたらしい。

たしかにVTRを見ると、そう言っているように聞こえる。


これは・・・
とてもじゃないが、勝つための反則とは言えない。

ボクシングの反則はわかり易い所で
ローブロー(ベルト以下への攻撃)。
バッティング(頭突き)。
レスリング行為。
グローブ以外での攻撃。
ラビットパンチ(後頭部への攻撃)
などがある。

だが、今回亀田陣営が行った反則は
傍から見て明らかな反則だ。
この反則では、試合に勝つことは出来ない。






今回の亀田の反則

いつもの場合、亀田のローブローなどにあまり反応しないレフリーが多かった。
さすがに世界戦などの場合は違ったが。

今回の試合に関しては、特別亀田贔屓というほどでもなかったと思う。
・・・ただ。 次男のローブローをさほど注意しなかったところを見ると、いまいち判断しかねる。
バッティングなどは注意をしていたし、当然次男のレスリング行為も注意していた。
どちらかと言えば、公平な部類に入るのだろうか。

そもそもあまり接近戦が出来なかったので
ローブローもたいしたものが打てなかったというのもあるが。


そして、バッティング。
これは両者注意されていた。
次男の頭が低いのもあったが、中盤内藤が自らおでこをつけに行く場面もあった。
ここらへんも、まぁ妥当ではなかっただろうか。


そしてレスリング行為。
これはもう、勝つための反則ですらない。
明らかにルール違反だ。
レフリーは当然のことながら、観客にもわかる。
これはどう考えても勝つための反則ではない。


そしてサミング。
これは、後半内藤と大毅が倒れこんでもつれた隙に
大毅が親指で内藤のまぶたをグリグリと押したのだ。
内藤のまぶたには、前回のポンサク戦での古傷が残っている。
そこを狙ってのことなのだろう。

だが、それで出血させても、内藤の負けにはならない。
VTRはもちろんのこと、傍から見ても何で出血したかはわかる。
後半は大毅のパンチはほとんど入ってなかったし
ならばもみ合った際の傷だと、審判たち判断するだろう。
今の時代、VTRで判断するということもある。
そうすれば内藤のTKO負けはなくなり
それまでの負傷判定でどう考えでも内藤が勝ってしまう。

つまり、今回亀田陣営がした反則のほとんどは
勝つための反則として、不適切だったのだ。



ならば、勝つための反則とは

俺は、ボクシングの試合で
そこまでの反則はされたことはない。
当然、したこともない。

だが、ボクシングは肉体接触のある格闘技だ
頭があたることもあれば、パンチが下腹部へ入ることもある。
もみ合いになり、つついエキサイトして
レスリング的な行為に走ってしまうこともあるだろう。

しかし。

それとは別に、技術としてのダーティファイトがあるのも事実だ。
たとえば、バッティング。
基本的には、選手の額付近。
主にまぶたあたりがぶつかり、それで出血することもある。

ところが。
レフリーは基本的に、故意ではないバッティングには目をつぶる。
注意をされるぐらいだ。
そして、相手を出血させるなどしない限り
たいして減点になることもない。


それをうまく利用する選手もいる。

パンチを打つときに、頭からいくのだ。
主に鼻から下、口から顎の位置を狙う。
そこに先に頭を当て、そしてすぐ同じ所にパンチを当てるのだ。
威力は絶大だ。
ひるんだところで、無防備にパンチをもらってしまうからだ。
これでダウンを奪うことも可能である。


一瞬なのでレフリーは気づかない。
気づいても、大体の場合が故意ではないと判断される。
世界王者にもこういう技術を使う人はいるのだ。

有名な所で、バーナード・ホプキンスがいる。
元ミドル級の統一チャンピオンだ。
ダーティなファイトも、クリーンなファイトも強い。
頭を当てる技術も絶妙だ。
反則か、不可抗力か、ギリギリのところで頭を当てるのが上手い。
顔が、明らかにパンチ以外の攻撃で腫れている挑戦者もいた。



後は、足を踏むという行為。
サウスポーとオーソドックスの試合でよくあるのだが
それを故意に行うのである。

上手く使えば、相手がバランスを崩れたところにパンチを当てられる。
これも基本的には反則だ。
だが、故意かどうかの判断は難しい。
つまり、うまく使える選手は、それだけで有利になれるということだ。



そして、肘。

これは、タイ人がうまい。
日本で有名なとこなら、ウィラポンがいる。
彼は強さもさることながら、肘の使い方が上手かった。
辰吉もウィラポンに肘を入れられ、「ウィラポン殺す・・・」と言っていたらしい。
タイ人は、だいたいがみんなムエタイやってるから、肘の使い方も上手いんだろう。

主にカット目的のために使うのだが、普通ならばれてしまう。
しかし、そこは巧妙な技術というか
パンチのあとに、そのまま流れるように肘を当てるのだ。
すると、実際にはパンチが先に当たっているので
ほとんどの場合がヒッティングによる出血。
つまり、パンチで出血したとみなされるのである。

ポンサクも、もしかしたらこういう技術を使えるのかもしれない。


タイソンも時々肘を使っていた。
というかタイソンは、結構反則まがいのことを、色々やってはいたのだが。
耳噛み事件もそうだが、頭突き、肘、クリンチ際の関節極めなど。

でも、どうやら海外ではそういう技術も教えるようだ。
やりかたもわかれば、防ぎ方もわかるということだろうか。

今の時代、VTRでそういう反則はわかってしまう。
それでもまだそういう技術をうまく使う選手がいるということは
それだけの効果が反則にはあるということだろう。





俺は、ボクシングのリングが神聖だとか
反則を絶対にしてはいけないだとか
そんなことを言うつもりはない。

ただ、今回の亀田の反則は、勝つための反則ではなかった。
肘は相当練習しなければ、レフリーにばれずにカットさせることは難しいし、
投げなどもってのほかだ。
文字どうり、試合を投げたとしか思えない。

大毅にもそれなりに見るものはあった試合なのに、
後半の反則ですべてがぶち壊しだったと思う。
それが陣営の指示だとしたら、なおのことだ。
勝つ気があるなら、あんなことは普通させない。



今回の件で、亀田親子はなんらかの処分をうけるだろう。
おそらく、半年間のライセンス停止処分にという方向にまとまるはず。
永久追放しろという意見もあるだろうが
JBCがきちんと管理しておけばよかった話なのだ。
今回も、本来なら肉親がセコンドには入れないルールだったらしいのだが
色々あり、JBCが独断で容認したとのこと。

判定もそうだ。 ランダエタ1戦目。
俺の判定も、興毅が負けているように思えた。
そんなにポイントが離れた内容ではない。
ただ、最初のダウンがポイントに響いている。
そういう試合だった。

なのに、結果は興毅の判定勝ち。


世間の亀田家の評価は、一晩にして覆った。
八百長。
厳密に言うと、地元判定で八百長とは違うのだが
そういう評価が亀田にまとわりつく。

視聴率をもった亀田だけに、日本のほとんどの人があの現場を目撃していた。
何か、裏の力が働いたと。
そう思われてもしかたのない判定だった。
俺は、マスコミの手のひらを返したようなバッシングに呆れていた。

責めるなら、亀田だけを責めるべきではない。
あの試合、興毅は精一杯戦った。
今回の大毅のような反則も無かった。

しかし世間は、判定をしたジャッジを責めるのではなく
バッシングは亀田興毅に集中した。
ランダエタは、逆にヒーローのようになっていた。



このバッシングに耐え、臨んだランダエタ2戦目。
結果は文句なしの判定勝ちだった。
しかし、一度低くなった評価は取りもどせない。

足を使って判定まで逃げ回ったとか
ランダエタが八百長をしたのだの。
今度はランダエタまで疑い始めたのだ。
これはマスコミでなく、世間の疑惑なのだが
そういう流れにマスコミが持っていった感は間違いなくある。

きちんとランダエタに勝ったのに、最初の判定のせいで
こういう疑いがかけられるようになってしまった。

そして、今回の件。
やっぱりというか、マスコミ全体が亀田の敵に回ってしまった感じがする。
しでかしたことを考えればあたりまえなのだが・・・・
しかし・・・





・・・ともかく。
今回、内藤はよく頑張ったと思う。
その気になれば、次男の失格負けにさせることも出来たのだ。
ローブローにも、バッティングにも、サミングにも耐え
最後のプロレスにも耐えて、判定勝ちしたのだ。

流石の俺も、後半には内藤が勝つ流れだと思い始めていた。
ここまで反則をしたら、亀田にもう勝てる流れはなかったよ。
勝負の勝ち負けでなく、どちらが勝つべき流れかというか・・・

俺も、反則で好きな選手が勝っては、あまり喜べない。
亀田に限らず、そういうアクシデントで
好きな選手が勝ってしまった場合もあるが
いつも微妙な気分になっていた。



内藤は、もう亀田家とやるつもりはないらしい。
あそこまで反則されては、自分のボクサー生命が心配だと。
俺も、次男に関しては今迄の基準がゆるすぎたと思う。
かならずと言っていいほどプッシュが目立った。
身体の力があることは、今回証明されたし
本当はもっと前から公平なジャッジの元で試合をするべきだったのだ。

殴られはしたが、サンチェス戦など次男にもいい試合はあるのだ。
あの試合、俺は次男の勝ちかドローと判断した。
後半アッパーを打ち込まれたが、前半のポイントを守って最後まで頑張った
いい試合だったと思う。

ああいう試合を数多くこなしていれば、
今回の内藤戦もあんな結果にはならなかっただろうに。



今回の件で、亀田家はしばらく姿を消すことになるかもしれない。
俺は長男の試合がみたかったのだが、こういうことになってしまっては仕方がない。
きちんと罰を受けいれ、またリングで戦う姿を見せてほしい。



俺は、亀田興毅は結構好きなのだ

ボクサーとしても、人間としても。
ZONEのころから見ている。
そういう人も多いのではないか?


亀田家というよりは、亀田興毅のファンなのかもしれない。
・・・いいじゃないか。
世間では、こんなバッシングばかりなんだ。
俺みたいなひねくれものが、一人くらい居たっていいじゃないか。

反則はいけない。
だから、罰を受けるのもわかる。
でも、俺はまだ、興毅の試合が見たいのだ。

こんな風に思う男が、一人くらい居てもいいだろ。









2007年10月12日

内藤大輔VS亀田大毅戦の俺の見解

世間では、亀田大毅の反則が大きく取り上げられている。

やはり弱かった。
口だけだ。
弱い。
反則負け。
実力の差がありすぎる。


・・・たしかに。
結果から見れば、大差判定負け。
しかも、反則のおまけつきという、亀田家には散々な内容だった。

だが、俺の見解は世間のそれとは少し違う。


試合前、俺は正直に言うと、大毅が負けると思っていた。
それもKOで。
両者には、それほどの実力差があると思っていたからだ。
大毅のいままで戦ってきた相手は、階級が下か、弱い選手だから
プレッシャーでみんな下がる。

そう、思っていた。



だが、いざ試合が始まってみれば
大毅が、内藤を相手に、今までと同じように戦えているではないか。


あのボクシングを、内藤相手でもやれるというのか。

ガードを固めているだけ?
馬鹿な。
そんなに簡単な事ではない。
ガードを固めているだけで倒れれないなら、ピンチの選手はみんなそうする。
しかも、つねに前へ進んでいるのだ。
プレッシャーをかけながら。

俺は、大毅のフィジカルに、驚きを隠せなかった。
これほどまでのものだったのか・・・
両者のあいだに、肉体的なスペックの差は無かった。
・・・いや。
むしろ、フィジカル面だけなら大毅のほうが上回っていたように思う。

内藤のパンチを、ガードしながら前へ出る。
それがどれほど凄い事か。
1Rが終わったときの、大毅の余裕そうな表情が印象に残っている。



大毅の戦い方は、意外と理にかなっている。

内藤はフックをおもに使う選手で
ストレートはスピードがあるが、フックはそうでもない。
しかも、打ち終わりに結構隙がある。

大毅はそこに左フックのカウンターを合わせる作戦だったのだろう。
実際に、何発も左フックは内藤の顔面に入っている。
中盤、大毅の左フックのカウンターで、内藤がぐらついた場面もあった。

しかし、結局は手数の差か。
基本的にはカウンター狙いのために、自分からポイントを取ることはできなかった。


そこに、オープンスコアシステムという悪条件が重なる。



これは、4ラウンドごとに採点を発表するシステムで
いろいろと不正が起きないようにという事で実施されたシステムだ。
選手にとっては、採点で作戦を変えることもできるという、有難い面も持つ。


しかし・・・


4ラウンドが終わって、大毅も内藤の流れを読み始めていたところに
ポイントで負けているという採点が流される。

会場は内藤のファンが圧倒的に多かった。
というよりは、アンチ亀田の人たちが。
当然声援もものすごい。

大毅も、自分の中ではパンチも受けてなく、ムードに乗れそうだったのに
結局そのせいで醒めてしまったのではないか?

ボクサーには、ノリがある。
簡単な所でいえば、相手が効いていたらやる気になったり
応援でやる気になったり。
ブーイングでやる気が落ちたり。
レフリーに注意されると微妙にリズムが狂ってしまったり。


あの採点には、そういうものを少なからず感じた。
実際序盤の4Rでは、点差ほど二人の実力は開いてはいなかった。


けどその採点で、微妙に狂いが生じる。

あわてた大毅は微妙にリズムが狂ったのか
はたまたポイントを奪おうとしたのか?
内藤に強引に接近戦をもちかけようとする。


それが仇になった。
内藤の絶妙なクリンチワークに、基本的に何も出来ない。
たまにパンチが入るのだが、手数が圧倒的に内藤のほうが多い。

大毅は近距離、中間距離でしか戦えないのだが
内藤はリーチが長いのだ。
遠距離でガードの上を叩きつつ、ボディを打ってはクリンチ。
さすがにここは上手さだろう。
内藤のキャリアを感じた。


8Rが終わって、もう完全にポイントは負けてる。
しかも、自分から近距離戦を挑むおかげで
ボディをいいように当てられ、そしてすぐに組み付かれる。
内藤のスタミナは、傍目から見ても切れかけていた。
しかし、そこは上手さなのだろう。
クリンチワークで凌ぎつつ、的確にポイントを取っていく。


ボクシングは身体能力だけで勝負が決まるわけではない。
内藤の、今まで培ってきた技術、経験が
この試合の明暗をわけたのではないか。


最終回、苛立ちのつのった大毅は、レスリングのような暴挙に出てしまう。
それも、連続で。
明らかに自暴自棄だ。
ポイントではもう完全に負けてるし、クリンチワークに手も足も出ない。


そんな大毅がとってしまったのは、あまりにも酷い反則だった。




・・・ただ。

世界的に見て、ああいう反則の例が、今迄まったく無かったわけではない。
マルコ・アントニオ・バレラ対ナジーム・ハメド戦。
圧倒的にポイントで勝っていたバレラが、ハメドにフルネルソンを極め
あやうく反則負けになりそうだった例もある。

また、デリック・ゲイナー対フレディ、ノーウッド戦。
ノーウッドのローブローの連続にに腹を立て
ゲイナーが逆にローブローを打ち返し、ノーウッドがダウン。
・・・なんと、そこで審判がカウントを始めたのだ。
結果、立てなかったノーウッドの負けが宣言された。

この試合は珍プレーかなにかで日本のテレビ番組でも放送されたはず。


・・・話がそれてしまったが。

ポイントを奪い返そうとしていた所に
内藤のうまいクリンチワーク。
近距離でしか戦えない次男は、執拗なクリンチに苛立ってゆく。
しかも、ポイントは負けを宣言されているのだ。

自暴自棄になった大毅が、ああいう行動に走ってしまったのも、わからないでもない。
反則は、絶対にあってはならないことだが
そういう行動に走ってしまった大毅の気持ちも、俺には少しわかる。

あれもどちらかといえば、本気でダメージを与える気というより
パフォーマンス的なものに俺は感じた。
それは、あの減点されている様子からもわかるだろう。



最終ラウンド、俺は、この試合は内藤が勝つ流れだと感じた。
試合の勝ち負けとか、そういうことではなく。
この試合は内藤が勝たねばならないだろうと。


結局、内藤の大差判定勝ち。
しかも、反則のせいで亀田の評判はより悪化してしまった。


おれは、採点を集計されている時の
兄興毅の表情が忘れられない。


大毅も、内藤と戦えるモノ自体は持っていた。
ただ、キャリアの差でそれの使い方を知らなかっただけだろう。
それは、試合を見てもわかる。
左フックはもちろん、右ストレートもキレのあるものが打てていた。

・・・そもそも。
まだ18歳なのだ。
きちんとしたトレーナーの下で、ミドルレンジの戦い方を覚えれば
手のつけられない強さになれるはずだ。


・・・そして。

内藤は、亀田に勝ったと言っていたが
亀田に勝つということは、亀田興毅に勝つということだ。
亀田の歴史とは、亀田興毅の歴史なのだ。
俺が本当に見たかったのも、亀田興毅VS内藤大輔なのである。


俺の中の亀田興毅の株は高い。


かませ犬相手にもたつくこともあったが
この前の試合で、完璧に自分の戦い方がわかったように思う。
興毅は、ファイターではなくボクサーだ。
別に、足を使って逃げるという意味ではない。
遠距離からフェイントをかけ、カウンターを当てる技術を
亀田興毅は持っている。

サウスポーで、スピードがあり、リーチもそれなりにある。
しかもカウンター使いだ。
弱いわけが無い。

世間ではいろいろ言われているが
アランブレットに勝ち、ボウチャンに勝ち、ランダエタに勝っているのだ。
(ボウチャン戦はアレなしで最後まで見たかった。)
階級も、自ら厳しい減量をしてライトフライまで落としているので
階級差はほとんど無い。

ようするに、世界ランカーに勝てる実力があるのだ。
元世界王者なのだから当たり前だが、ランダエタ1のときの判定のせいで
世間の評価がおかしくなってしまった。
ランダエタ2のときのアウトボクシングなど、見事なものだったというのに。

ランダエタは、体重を1日で7kg戻す。
俺ですら、3、4kgなのにだ。
そんな相手と打ち合って、まともな勝負になるはずが無い。
それが、1戦目の誤算だった。
2戦目ではきっちりとアウトボクシングでさばき切る。

しかし、ネットではヤオだのなんだのという意見が。
ランダエタは、アランブレットや新井田などの足を使う選手には負けている。

体重を増やしてきて、タフでパンチ力も上がったが
足が使えないのがランダエタの弱点でもある。
負けたアランブレット戦でも、ランダエタはダウンを奪っている。
1戦目は、そのランダエタと打ち合った事自体がミスだったのだ。


俺は、2戦目の戦い方で興毅を見直した。
あれが、亀田興毅か。
もとからアウトボクサーは好きなほうだ。
自分に無いものに、憧れがあるのだろう。
距離といい、スピードといい、タイミングといい
見事な仕上がり方だった。

フライに上げ、いくぶんか体格負けする試合もあったが
その試合もきっちり勝った。
バッティングからのパンチでダウンをうばったという意見もあるが
たとえそれが無くてもポイントで勝っていたように思う。


かませ犬との試合でもたついて、きちんと倒せなかったのは
自分の距離を見失っていたからだ。

そこは次の試合できちんと修正してきた。



つまり、今の亀田興毅は強い。
というのが俺の見解だ。
ボクサーとして、かなりまとまってきている。

興毅が、内藤の事をたいしたことないと言っていたが
もしかしたら、本当に興毅の目には、内藤がたいしたことなく映っているのだろうか?


俺は、この二人の対戦をずっと熱望してきた。
内藤がポスターで挑発した時より前からだ。
もしかしたら、もうすぐその試合が見れる時期が近づいているのかもしれない。




とりあえず、今回は内藤選手おめでとうと言いたい。
あっちもプレッシャーあったと思う。
こんな大事な一戦、絶対に負けられなかっただろう。
それにきちんと勝つのも、流石という感じだ。
今後は、お金も入ってくると思う。

・・・ロマンティックが止まらない




・・・ちなみに、俺の友人クレイジーハヤトは
亀田大毅を応援していたらしい。

それがあんなことになり、職場のみんなに馬鹿にされたとか。
次男が弱いとか、ガード固めてるだけだとか、実力差がありすぎるだとか。

実際には、そんなに弱くは無かったぞ、次男は。
キャリア不足は露呈したけど、内藤と戦えるだけのものはあった。
ただ、やはり時期がちょっと早すぎた感じはある。
弱い強いだけじゃあないから、ボクシングは。
内藤のうまさと、次男のあせりがああいう結果になってしまった。

内藤も後半はクリンチ多かったし、次男も強引に中に入ろうとしすぎた。
意外と坂田相手だったら、きのうの試合よりは善戦できてたのかもしれない。
こればかりは、相手との相性もあるから。

反則は残念だけど、次男に可能性は感じられたよ。
俺はね。







2007年10月11日

しゃーおらー!!



・・・次回を待て!!



もうすぐ亀田次男VS内藤の試合だ。
兄貴だったら俺も応援してただろうけど
次男は正直どちらでも・・・

ジャッジも公平にして、いい試合になってほしいが。

普通に考えたら、内藤の序盤KOなんだろうけど
意外と次男が頑張りそうな気がするなぁ・・・
ポンサクも判定まで行くって予想してたみたいだし。


ボクシングは何がおこるかわからない。
怪我やアクシデントで有利なほうが負けてしまう場合もある。

・・・俺は、ボクシング好きとして、いい試合になることを望んでいる。





2007年10月9日

でけた



まぁ、こんな感じで。
希美ちゃんは無意識に胸を自慢するくせがある。
それに嫉妬するゆみちゃん。

そのうちそんな感じの漫画も描きたい。




・・・ところで

試合が終わり、日もたってダメージも抜けたので
昨日は男二人で飲みに出かけた。

相手の名は、クレイジーハヤト(仮名)。
前の日記を見てる人は知ってるかもしれないが
奴と俺はロッキー仲間であり
ロッキーファイナルを一緒に見に行った間柄でもある。


独特な絵のセンスを持ち、俺は奴のセンスに嫉妬していたこともあった。
ああいうセンスは天性のものだ。
それを、クレイジーハヤトは持っていた。
今はまったく絵に関係ない仕事をしてはいるが
いずれ俺がビッグになったら、奴の才能を俺の元で使わせ
金をがっぽがっぽ儲けようかと思っている。


あの絵は真似できない貴重なものだ。
俺とはまったく別方向の絵ではあるが
・・・・なぜか俺も奴も、むちむちが好きでなぁ。


そういや、ちょっと飲みにいく前に俺のサイトを見せたのだが
ロッキーファンの奴は、ロヴィンのハイストン戦前のトレーニングシーンを
一目でロッキー4のパロだと見破って、ウケていた。







・・・わかる人には、わかるように描いたつもりだったが。

あと、なんか知らんがヨーコを気に入っていた。
何が気に入ったのだろう。
あの服装か?




・・・ともかく、俺はハヤトと飲みに行ったわけだ。

飲むと言ってもたいした話はしていない。

最近の出来事や、俺のボクシングに関しての出来事。
女、絵、仲間、その他もろもろ。
昨日ではないが、こいつとは6,7時間ぐらい飲んでたことがあった。

その時には、ドラゴンボールのことや、ほかのアニメの事。
魔女の宅急便の、キキの生理談議などもやった。
あいつはガキのころにしか、魔女宅をちゃんと見たことなかったので
そういうことには疎かったらしいが
いま考えてみると、思い当たる節があったらしい。

奴がしょこたんファンなのもわかった。
携帯のトップがしょこたんだという徹底ぶり。
・・・奴は、しょこたんに性的魅力を感じているのか?
判断するのは、もう少し調査をしてからだ。

ちなみに言っておくと、ハヤトは一般的にいうオタクではない。
外見は、いまどきのB系?みたいな感じだ。
俺には到底出来ない格好を、奴はつねにしている。
今回は仕事帰りで正装だったが。

ある意味オタクなのかもしれない。
俺とはレベルが違うがね。
・・・もちろん俺のほうが上さ。




まぁ、色々だらだら話ながら飲んでいたわけだ。
今回はそこまで酔う前に、店を出た。

酔う前に店を出たことに、とくに意味はない。
・・・しかし。
そこに意味が出来た。

ハヤト「・・・夜は、これからだ」

そうだ。
俺たちの夜は、始まったばかりだ。
俺は、奴と共に、夜の街へ繰り出すこととなった。


裏町。
そう呼んでいる。
飲み街の裏通りに、それはある。

ネオンの輝き。
見る人が見れば、それはナオンの輝きだろう。
ようするに、そういうことをするお店だ。

しかし、どうも俺は気分がのらなかった。
というのも、平日のせいかどうかはしらないが
あまり開いてる店がなかったのだ。


とりあえず近くは通ってみたが、めぼしい店はない。
あるのはヘルスやらマッサージやら・・・
どうせやるなら、俺は本番がいい。
というわけで、それをハヤトに伝えると

「そうか・・・じゃあ俺は、ちょっくらこのマッサージってのに行ってみるかな」

奴が目をつけたのは、いかにもなマッサージ店。
おそらく性感マッサージ、とでもいうものだろうか。

「じゃあ、今日はここでお別れだな」




・・・俺は、知らなかったんだ。
知っていれば、止めることが出来たのに。
この後奴の身に起きる出来事を



・・・・俺は、知らなかったんだ。





この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体とは一切関係ありません。








2007年10月8日

製作中



何をしゃべっているのかはわからないが、
おそらく希美ちゃんが無意識のうちに
自分の胸を自慢するような態度を取り、
ゆみちゃんがレイプ目・・・みたいな。

このふたり、そういうことがよくある。





2007年10月7日

絵を描くことにするか・・・

なにもやる気がおきない・・・
はりつめた日々が、まるで嘘のようだ。


一仕事、あった。
毎日毎日、何をしているときでも
そのことだけを考えていた。

それが、終わったのだ。
俺の中に、ぽっかりと穴が開いてしまったようだった。

本当は、別にもう、その仕事をやる必要はないのだが。
なぜか俺は、やめることが出来ない。
・・・やめられないんだ。
ボクシングが。



・・・ちょっとこれに近い心境。
いいアニメだなぁ・・・一歩は。



こんな感じの描くよ。





2007年10月6日

最近、一仕事あってな

サイトをなかなか更新できなかった。
けどもうダイジョーブネ。



ハイストンがついにダウン。
この森に来て、はじめてのダウンだ。

・・・次回を待て!!





あと、最近あったことを。



(マサトはやっぱりすげぇなぁ。)

優勝は出来なかったけど、マサトはやっぱりすげいと思った。
ブアはちょっと焦ってああなっただけな気もするし
再戦したらどうなるかわからんけども。
なんだかんだで3強の実力差は、そんなにはないかな。

ていうか、やっぱりトーナメントは選手にとってきついよ。
最強も決められないし。
・・・ともかく、マサトはやっぱり凄かった。




(クラナドが始まった。)

・・・のだが。
俺は、京アニの基準を勝手に高めすぎていたのか?

期待しすぎだったのかもしれない。
たしかに、ほかの会社やアニメに比べれば
十分に合格点なのだろうけど。
京アニとクラナドなら、もっとこう、神作品が出来上がるはずだと。

1話のつかみから、神臭を匂わせることが出来るはずだと。
そう、勝手に思っていた。

少なくとも、1話の時点では
正直そこまでのものは出来なかったと思う。
1話での出来や期待感という点では
カイジのほうが上ではなかったか?

たしかに、作画は最高レベルだし、部分部分の演出は良いのだが
1話だけの感想なら・・・・もっと、良いものが作れたのではないか?

詰め込みすぎ感がどうしても出てしまう。
AIRのときだって、詰め込んだにしても
切り捨てるべきとこは切り捨てていたように思う。
あのときは3人だから、なんとか出来たのもあるのだろうが
逆に2クールでそのことを見失ってるのではないか?

KANONも、おれは、そこまで構成が良かったようには思えない。
前半の構成だけなら、東映版のほうがおれの好みだった。
(東映版は、後半アレなので)
1話で何人も出す必要もなかったし
現に1話1ヒロインに絞って作った話は良かった。
・・・おれも、泣いた。


クラナドの基盤というか、そういうものに
朋也の親子関係というものがある。
遅刻してるのも、朋也が不良だといわれているのも。

アニメでは明るい感じになってしまっていたが
ゲーム序盤の朋也は、ああいう感じの人間とは少し違ったように思う。
春原と馬鹿やってたりもしたけど、そこまで楽しめきれてなかったというか。
あきらめ半分というか、そんな哀愁を俺はゲームに感じていた。

それが、渚との出会いから変わっていくのだ。
自分に無いものというか、ちょっと大げさかもしれないが
そういう可能性というか、それを渚に求めて
そして惹かれあっていったんじゃないかと。
おれは、そう思ってる。


だから、1話は尺が苦しくとも頑張って
朋也の生活というか、世界の説明をしていくべきだったのではないだろうか?
なんで遅刻するのかとか、春原とだらだら過ごす日々とか
こじれた親との関係とか・・・

それが渚と関わって、だんだん変わっていく。
そういう感じのほうが、朋也という人間のバックグラウンドがわかると思う。

いろんな意見があったのかもしれない。
もっと明るくするべきだとか、ゲームの性格が気に入らないだとか。
でも、ひねくれた朋也が居てこそのクラナドだろう。
それが、渚と関わって変わっていく。
そういうゲームだったと思う。




否定的な意見ばかり書いてしまったが、俺も期待しているのだ。
京アニの作るクラナドに、期待しているのだ。
どうやら製作側は、出来るだけ早く女の子を顔見せしたかったらしい。

まぁ、そういうことなら・・・
クオリティは1話の時点で十分高い。
高すぎるくらいだ。
構成に不満はあったが、尺の問題でそうなったのなら仕方が無い。
来週は風子もののみも出るし、あいつらが動くだけで
京アニ作画で動くだけで、俺は満足さ。
ていうかエロいよね。
おれは満足だよ、それだけで。

ともかく、まだまだ期待はしている。
しまくってる。
あの作画で、原作の神シーンをそのままやるだけで
いったいどれだけの作品が出来上がることだろう。


それだけのモノが、京アニとクラナドにはあるのだ









2007年10月2日

おれは、小さい。

169cm。
今の階級では、明らかに、おれの身体は小さい部類に入る。
この階級の平均的な身長は、だいたい175cm前後といったところか。
中には180cm以上の選手もいるのだ。

しかも、ただ細いだけじゃない。
戦うために必要な筋肉を維持しつつ、だ。
おれの不利は、もはや明らかである。

しかし。

この階級しかない。
下の階級まで減量しようが、おれが身長で相手を上回った記憶はない。
ならば。
この階級しかない。
ベストの状態で動ける、この階級しかないのだ。


幸いというべきか。
おれは、基本的にはタフなほうだ。
減量さえなく、筋肉を維持できればの話だが。

そして。
この階級で戦うために必要な身体の力。
十分なパンチ力を、おれは持っている。
基本的に、パンチの威力は体重に依存する。
程度の差はあれ、鍛えた人間同士なら
お互いに相手を倒すためのパンチは持っているわけだ。


同じ人間でも、体重によって強さは変わる。
自分のベストの体重は、その階級で試合をしてみるまでわからない。
そして、今日の試合は、それを確かめるための試合でもあるのだ。




相手の身長は、175cm程度。
しかし、そのリーチを生かす戦い方ではなく
なぜか接近戦を挑んでくる。

これが、相手もおれと同じく黒星のほうが白星より多い理由だろう。


人間には、向き不向きがある。
身体が小さかったり、筋肉が少なかったり。
それによって、本来ならばボクシングスタイルを変えねばならない。
おれのように背が低い人間の場合、だいたいファイタースタイルで戦わされる。
近距離で戦うことに特化したスタイルだ。
相手のパンチをかいくぐって、近距離で戦う。

背が高い人間はボクサースタイルだろう。
ジャブやストレートを主力武器とし、相手を近づけさせない戦い方だ。


・・・しかし。
自分のスタイルと、自分がやりたいボクシングが
必ずしも一致することは少ない。

・・・正直な話。
おれは、インファイトがあまり好きじゃない。
基本的には、距離やタイミングの取り合いが好きなのだ。
ようするにアウトボクシングが好きなのだ。

・・・だが。
そううまくいくものではない。
おれは筋肉質な身体だし、リーチも短い。
どう考えてもアウトボクシングが出来る身体ではない。

これは、おれの想像だが。
相手も同じようなものなのかもしれない。
本当はファイターになりたいのに、体格的にボクサースタイルで戦うしかない。
しかし、実際にはこうしておれに接近戦を挑んできている。

人は、自分に無いものをほしがる。
おれの場合は、身長や、リーチ。
おれと違い、背が高く、リーチのある人間も
パンチ力や筋肉がもっとほしい、という場合もある。


結局は、無いものねだりなのだ。


おれが思うに。
自分の体格と、自分のやりたいボクシング。
それがかみ合った人間が、上へ上れるのではないかと思う。
そういう人間は強い。
自分のやりたいことを出来るから、強い。


おれはインファイトが好きではないと言ったが
好きでないことと、苦手なことは別である。

7年間もインファイターとして戦ってきたのだ。
嫌でも身体が覚えている。
展開は、おれのムードだった。
おれのパンチが、うまい具合に相手の顔面へ入る。
・・・しかし。
ひるまない。
相手は、ひるまない。
この試合にかける思いというのは、相手も同じなのだろう。

相手は執拗にボディを攻めてきた。
おれのガードがわずかに下がる。

そこに、相手の左フック。

入った。
まともにもらった。

首を鍛えていたため、それほどのダメージは無いが
おれの中の恐怖が、再び蘇る。
打たれると、いつもそうだ。
もう駄目だと。
気力が萎えかけてしまう。

勝った試合も、楽勝だったことなどは一度も無い。
いつも、ぎりぎりだった。
あきらめかける。
いつもだ。
そして、たまたまそれに打ち勝ち
たまたま勝てただけだ。
もう一度やって、同じ相手に勝てる保証など無い。

試合では、だ。
スパーリングならば、基本的には実力の差が出る。
しかし、試合では・・・
おれは試合で、自分の全力を出せる自信がない。



打たれている。
さっきまではおれが有利に試合を運んでいたのに、もうこれだ。
相手に押され始める。
ガードで防いではいるが、防戦一方だ。

「マジカナァーッッ!!」

黒沢さんの声が聞こえるが、おれにはどうしようもない。
どんどん弱気になっていく。
いままでの記憶が、どんどん蘇ってゆく。

またか。
またお前は、あきらめるのか。
そうやって、また・・・


相手も、ここが勝負だとラッシュを仕掛けてきた。

・・・終わるか。
もう、やめるか。

でも。 どうせなら、思いっきり一発振って。
最後にそれで終わりにしたっていいじゃないか。
ただ、打たれたまま終わるくらいなら・・・
・・・なぁ?



・・・ドムッ!



そんな、音がした。

ダン!とか、バシィ!とか。
ともかく、凄い音がした。




おれの拳が、相手のわき腹に入っていた











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